広告の本質  – 油絵と広告 –

広告の本質について、ジョン・バージャーの本より。

イメージ: 視覚とメディア 
ジョン バージャー (著)
ちくま学芸文庫 2013年

P.199より 引用開始>

しかしこうした言語の連続性にもかかわらず広告の役割は油絵とは大きく異なる。(見るもの=購買者)の世界との関係は、(鑑賞者=所有者)の世界との関係とはまるで違っているのだ。油絵にはその絵の所有者がすでに所有し、享受している物が描かれた。油絵はその所有者の自意識を強化し、現実の自分に対する評価を高めた。油絵は現実、所有者の生活の諸現実から出発した。そして絵は所有者が実際に生活した部屋を飾ったのである。

これに対し広告の目的は、見る者の現実の生活に対して最大限の不満を抱かせようとするものである。その社会の生活様式への不満ではなく、自分自身の生活に対する不満である。この商品を買えばあなたの生活はより良くなる、と広告は提案する。広告は見る者により良い状態にあるもう一人の彼を示す。

<引用終了

広告の目的は、見る者の諸現実に「最大限の不満を抱かせようとするもの」である。
それを念頭に、広告というものを作ればいいだろう。

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